土プレの
■
時をかける少女
「……未来で待ってる」
「うん、すぐ行く。走って行く」
いや無理だろ。それともそんなに近い未来か。
素晴らしい。侮ってた。これは劇場に足運んでおくべきだったなぁ。
しかしまともに知ってる声優さんが立木さんしかいないってのは。なんでこう劇場オリジナル作とか俳優使うんだか。本職使えば劇場まで観に行こうって気にもなるのに……。
さて、放送終了後のプレゼントクイズ。
【Q. 主人公、真琴が手に入れた能力は? A. タイムクラッシュ B. タイムリープ C. タイムスリップ D. タイムトラベル】……あまりに難しい設問に戦慄。難しい問題です。非常に難しい問題です。
坂道爆走ブレーキ利かずに踏み切り乗り越え、落ちる先には轟然と進み来る鉄の固まり。次の瞬間数十秒の時間遡行。坂道の途中で通行人とぶつかり惨事を免れた
『ことになっていた』。
「それ、タイムリープよ」真琴のアレ、「タイムリープ」かぁ? 純然たる「タイムスリップ」の方がまだ正確なんじゃないでしょうか。タイムリープ=時間跳躍。日本語に訳せば齟齬はないんだが、しかしながら「タイムリープ」ってのは広義のタイムトラベルの中の一ジャンルだと認識しているから齟齬が出まくりで。
とゆーのも電撃文庫初期の名作、高畑京一郎氏の
『タイムリープ〜あしたはきのう〜』って小説がありまして。数年前になんか実写映画化もされたらしいんですけど。ここでの具体例を言えば、
一つの時間軸の中を重複することなく過去と未来をランダムに行ったり来たりする行為が「タイムリープ」であって、真琴の様に、
既に起こってしまったことを無かったことにして/リセットして、完全に歴史を書き換える行為は「タイムリープ」とは言わないと思うんですのよ。時間跳躍には違いないんだけど。あくまで『時間遡行』。で、それが一番最初の跳躍。
試しと川面に飛び込んだ、2回目の時間遡行。これは全体から見ても特殊過ぎる。一度数日前に跳んでから、すぐに元の時間軸に引き戻されている。つまり、時間を遡行した時点で消えているはずの『2度目の7月13日』が『2度目の7月12日』に影響されることなく残っているのである。さぁどういうことだ。もしかして、
真琴が『跳んだ』時間軸は消えずに分岐して残ってるのか? となると、2度目の跳躍時に第三者が観測していた通り、
その時間軸からは真琴は完全に『消滅』しているはずなのだが。 第一
『リープ』ならばタイムラグ無しで唐突に視界が切り替わるはずだし/べきなんじゃないかとおもうのですよ。わざわざ精神世界っぽい空間を経由していることが
『リープ』ではなく『時間移動』である何よりの証左ではないだろうか。
とか思ったんだけど、
2度目は服装まで変わってますな……。つまりこれって、この跳躍先の時間軸に存在する真琴の身体か? しかし外側第三者からの観測に拠れば「一瞬消えた」との言質。元の時間軸の肉体を消滅させることと引き換えに(エネルギー化してるのか?)時間遡行して跳躍先の肉体に転移し、さらに現出時に転がり出てくるって事は
その肉体を空間的に移動させてから転移を完了させているわけで。なんでそんな手間かかってるんだろう。
でもカラオケで調子に乗っての数度の跳躍で
蓄積された身体(喉)へのダメージはそのまま完全に残ってる。つまり、実際に肉体ごと『跳んでいる』のかこれは? うっわー、わっかんねー。
「お小遣いなくなったらまたお小遣い日まで戻ればいいんだもん♪」
……??? 物品の持ち越しは無理だろ? できるの? いや、単純に戻った先からやり直してるだけか。使い道食べ物とか消耗品ばかりみたいだし。
となると、だ。ものすごい問題が浮上いたしますよ。
そもそも一番最初の7月13日に事故をきっかけに跳躍したと言う『歴史』がなければ、この叔母さんとやらに相談を持ちかける理由がなくなるじゃないか。叔母さんに「教えてくれてありがとー♪」とか言ってケーキ差し入れしても「何のこと?」と返されるのが本来なんじゃないですか。
叔母さんは完全に時の流れから独立してるとしか考えられない……。完全なる観察者。正に魔女。
ついでに言うと、当事者/そもそもの元凶である誰かさんが、真琴が跳躍していることに『気が付いた』件もあるな。
……あ。 そっか、
これってハルヒが起こした夏休みループ現象と同じなんだ。真琴が起こした遡行の時間が全部
一つの時間軸線上に乗ってるんだ。だから元凶の誰かさんはキョンの如く違和感に気付けたし、叔母さんも長門の如く、全てを把握できていたわけなんだ。
だったらこれは一種の『タイムリープ』だわ。なるほどなるほど納得しました。
んで、時間遡行の件は置いておいて、本編の方は結局告られて、逃げて逃げて自分で自分を追い込むマヌケが一人。いやはやものすごく楽しませていただきました、紆余曲折の恋愛模様。そもそもの原因も意外スギてほとほと感心。確かに名作だわ。
―Goods
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